猫は薄情?

キャットシッターしろねこしろの福元です。

猫ブームってもう終わったんでしょうか。

今は癒しの象徴みたいな尊い扱いの猫ですが、かつては「3年の恩を3日で忘れる」と言われ、愛情深い犬と比べて薄情で、なのに執念深くて、恨まれると怖い生き物だというイメージが強かったと思います。そんなことないのに。誰が言い出したんだ。

こういった誤解が解けたのは、まさにSNSの普及のおかげでしょうね。

それまでは猫ののんきさ、さっぱりした性格、おマヌケな行動は一緒に暮らしてみないと分からないことでしたが、家でリラックスした状態の面白い姿をインターネット上で誰もが見られるようになりましたもんね。

かく言う私も、子供の頃は「猫は薄情だ」と思っていた犬派のひとりでした。

すでに犬と暮らしていたところに、成り行きで家にやってきた猫ゴン太。
そのゴン太と暮らしたおかげで、猫も犬と同じくらい愛情深い生き物だということを知りました。

深い愛情を100パーセント全力で表現できるのが犬。
表現できない、もしくは敢えてしないのが猫、なのではないかと私は思います。

猫というのは不思議な生き物で、本当に何も考えずにのんきに生きているだけのような気もするし、
「人に気を使わせないように気を使う」という人間の大人でもなかなか難しい高度なことを、いとも簡単にやってのけているような気もします。
愛情表現も、人間に気を使わせないように控えているだけだったりして。


あそぶ?
あそぶ?

先日、ぎんじの去勢手術を受けてきました。

驚いたのは、兄猫さくたのことです。

ぎんじを連れて動物病院に行って預け、ひとり戻ってきて玄関を開けると、さくたはペットゲートを飛び越え、扉のギリギリのところで私を待ち構えていました。
こんなことは初めてで、外に飛び出すのではないかと慌てました。が、外には目もくれず、とにかく私に向かってニャーニャー訴えます。

家中ついて回ってまとわり付き、ないて訴えるいつにない姿。
なんでしょう「あのチビっ子をどこへ連れてった!?」と問い詰められているようでした。
ぎんじのことを心配しているのでしょうか。真相はわかりませんが、もしそうだとしたら、ちょっと・・感動でした。

いつも昼寝を邪魔されているし、飛び付かれるし、さくたにとってぎんじはうっとおしい、面倒くさい存在だろうと思っていたんです。
病院に行っている間だけでもゆっくりできるよ、よかったねと。

そしたらこの動揺っぷり。。
さくたよ。顔には出さないけど、いつのまにかぎんじのことが心配でしょうがない、そんな大事な存在になっていたんだね。

やっぱり猫は愛情深い生き物だなぁ、と思った最近の出来事でした。


あそぶ?
あそぶ?