ゴン太

キャットシッターしろねこしろの福元です。

犬派?猫派?という質問を最近はあまり聞きませんが、もしされたとしたら、
「派閥にせんでもいいじゃないか。どっちもかわいいでいいじゃないか!」と言いたいですね。
言わないけど。猫派って言うけど。(でも犬も好きって付け加える)

猫を飼い始めたのは、母が職場に迷い込んだおとな猫を連れて帰ってきたことがきっかけです。28年前。高校生…。
すでに犬を飼っていたので「なんで犬がいるのに猫なんか連れてきたんだ、犬が怖がるじゃないか」と
猫に冷たい視線を送ったものです。かわいそうなゴン太(猫の名)。。

その時の私は完全なる犬派といえましょう。

猫がやって来てからしばらく経って、犬も猫の存在に慣れてきた頃、
「さて、猫とも遊んでみようかい」と思った私は、いつも犬と遊んでいるように猫に正面から戦闘態勢をとりました。

犬はファイティングポーズのような感じの戦闘態勢をとると「やんのか!?」と飛びかかる態勢をとります。(犬によるかも)
で、飛びついたり抱っこしたりして遊びます。

それを猫にも同じようにやってみたのです。すると猫は走って逃げていってしまいました。

「猫って遊ばないんだ。つまらん。やっぱ猫より犬よね、犬。」と、当時犬派の私は思いました。
それでも、そのうち遊びを覚えるかもしれないと、その後何度も猫に戦闘態勢をとってみせました。その度に猫は逃げて行きました。
でもある時気づきました。猫と犬は遊び方が違うということを。

なんとなく視線を感じて見上げると、2階に逃げていった猫が階段の上から覗き込んでいました。
猫は「なんで追いかけてこないのかな〜」という顔をしていました。猫に詳しくなかった私でもわかるほどの、もう何とも丸わかりな表情でした。

ああ!追いかけっこなのね!鈍な私はやっと理解し、追いかけました。
追いかけると隠れます。にゃあー(ここだよー)と言って呼び、覗き込むと飛び出して逃げて行きます。
追いかけっことかくれんぼを組み合わせた高度な遊びでした。衝撃でした。

ああ、今までも逃げて行くたびに見つけてもらおうと隠れて待っていたんだね。
気づかなかったよ。。ごめん。。

夜中に真っ暗な部屋でひとりじゅうたんと戦っていたり、
冬に電気ストーブに近づきすぎて、毛が焦げたのにも気付かなかったり、ゴン太は面白い猫でした。
白地に薄茶色のブチもようだったので、ストーブで焦げてブチが増えたーと笑わせてもらいました。

私はゴン太のおかげで猫好きになり、ずっと猫を飼い続けることになって、最終的にキャットシッターになりました。
お店の名前はキャットシッターゴン太にすればよかったかな?なんてー。





はみ出すシリ
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